2018/05/06 個人商店しかできないけど。
GW中、ご来店いただいた
お客様のお話し。
半年に、1回か2回ぐらいでしょうか
ご家族で10年ぐらい通っていただいている
大切なお客様。
お店が落ち着いた8時過ぎのご来店。
ご夫婦と、車いすに乗られたお母様とご一緒。
めずらしく日本酒を
召し上がっていらっしゃいました。
お会計が済んでから
ご主人様が
「実は今日、娘の結婚式で」
「わあ~、おめでとうございます!」
小さい頃から存じ上げていたので
おかみも、ちょっと、うるうる。
「泣きませんでしたか?」
と、おかみのストレートの質問
(すみません)
ご主人さまが
「サプライズがたくさんあって、号泣してしまいました。」
ちょっと、照れくさそうに
でも、とても素敵な笑顔でした。
車イスに乗られていたお母さまは、
九州から、いらしたそうです。
愛知家は最寄りの駅から
徒歩20分のところにあります。
飲食店の集まりがあると
「信じられないところでお店をしている坪内さんです」
と、紹介され。
ある著名な飲食コンサルタントからは
「陸の孤島」と言われました。
飲食店は開店1年で半分が
2年で7割、3年で9割が閉店してしまいます。
34年続いているのは、キセキ?
でも、支店を作る訳でもなく
会社組織になった訳でもありません。
おそらく、このまま個人商店です。
なんとか、食いつないできた。
と、いうのが本音です。
でもね、娘さんの結婚式という記念すべき日に
親御さんと一緒にご来店。
他に、お店はたくさんあります。
わざわざ、陸の孤島の愛知家へ。
うれしかったな~。
しかも、お会計が終わったあとですよ。
ご報告いただいたの。
最初に伺っていたら
おせっか好きなおかみをご存じなので
ご配慮いただいたと思います。
生涯、個人商店だけど
おかみ冥利の日でした。
S様、ありがとうございます。
そして、おめでとうございます。
今日の、ビールはおいしいぞ~。
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今日のような出来事は
宝箱の中にしまっておいて
時々、取りだしニヤニヤしています。
しかし。。やっちまったよ!
と、いう事はすぐに忘れる。
長くお店を続ける秘訣は
調理技術でもなく
かゆいところに手が届く接客でもなく
数字に強いことでもなく
都合の悪い事は、すぐに忘れる。
かな。←だから、ダメなんだ!